創立30周年祝い探鳥会

奄美野鳥の会「創立30周年記念探鳥会」で野鳥を観察する参加者

宇宿集落民が開催協力 多彩な催しを楽しむ
奄美野鳥の会

 NPO法人奄美野鳥の会(鳥飼久裕会長)は3日、「創立30周年記念探鳥会」を奄美市笠利町宇宿の大瀬海岸で開催した。この日はあいにくの小雨模様だったが、主催者によると、イベント参加者を含め島内外から約70人が参加し、幼児や小学生も保護者と一緒に参加した。午前と午後の2回探鳥会を開き、大瀬海岸にいる野鳥を観察したほか、ネイチャーゲーム、クイズ大会、海岸清掃、展示コーナーなど多彩な催しを楽しんだ。無料食事タイムもあり、参加者に豚汁とおにぎりが振る舞われた。宇宿集落民が大瀬海岸周辺の草刈りや豚汁作り、テント設営等で協力した。

 同会は1988(昭和63)年11月3日に発足。同年11月27日に笠利町野鳥同好会と共催で大瀬海岸で第1回探鳥会を開いた。

 創立30周年記念探鳥会には、遠くは鹿児島から創立時からの会員の岩元さよ子さんが駆け付け、宇検村阿室や瀬戸内町古仁屋からの参加者がいたほか、宇宿集落民や外国人も参加。開始式で鳥飼会長は「宇宿集落の皆さまの協力をいただき感謝している。きょうは楽しんでほしい」と述べ、宇宿集落の岩元好量区長が「集落常会に諮り、3回草刈りを行った。奄美野鳥の会が今後、40周年、50周年を迎え、笠利町での観察会が広まるよう祈念している」とあいさつした。

 最初に大瀬海岸での探鳥会を開始。参加者は、リーフ内にいる野鳥にピントを合わせた望遠鏡や双眼鏡をのぞき、「あそこにいる」などと話し、指さしていた。2回の探鳥会で観察できた鳥を確認する「鳥合わせ」でヒドリガモなど24種を確認。珍しいというトモエガモも観察できた。

 展示コーナーには、野鳥の写真、鳥の羽根など展示し、ミサゴの脚と爪の標本も展示した。