根瀬部棒踊りが花添える

学習発表会では、110年受け継ぐ「根瀬部棒踊り」が披露された

創立60周年記念式典・学習発表会
名瀬知根小

 奄美市名瀬の知根小学校(松元浩幸校長、11人)は4日、創立60周年記念式典・学習発表会を同校体育館で行った。この日は、創立60年に花を添えようと児童と根瀬部棒踊り保存会(米田正和会長)による伝統芸能「根瀬部棒踊り」も披露。参加した保護者や集落住民らは、節目となる記念の日を盛大に祝い、児童の努力や成果に温かい拍手を送った。

 同校は、1958年に知名瀬小と根瀬部小を統合し創立。この日は同校区の根瀬部で110年受け継ぐ「根瀬部棒踊り」や、相撲の全国個人無差別級で優勝を果たした同校卒業生・西加陽斗君(朝日中3年)の土俵入りが行われるなど、記念の日に相応しいセレモニーが盛りだくさんで行われた。

 式典では、朝山毅奄美市長(代読)らが祝辞や祝いの言葉。同校の歩みを映像で振り返り、功労者には感謝状が贈られた。

 続く学習発表会では、複式の学年ごとに練習を重ねたという劇が発表。1・2年生は「スイミー」、3・4年生は「ごんぎつね」などを元気に演じ、全児童で唄うシマ唄など会場を沸かせた。

 根瀬部棒踊りでは、白い着物と黒い着物を着た人が二手に分かれ「エイ、エイ、ヤサッ」と掛け声を響かせ戦いの様子を表現。年に数回しか見ることの出来ない演舞を間近で鑑賞し、貴重な伝統文化とも触れ合った。

 根瀬部棒踊りを披露した3年・川口一尊君は「構えるところや打ち合う順番が難しかった。これからも練習してうまく踊れるように頑張りたい」と喜んだ。