外国人が八月踊り体験

見里集落公民館広場で八月踊りを体験する外国人研修生ら

「とても面白く楽しい」
JICA九州研修生 住用町見里集落民と交流

 JICA九州(独立行政法人・国際協力機構九州国際センター)の外国人研修生8人らが参加した八月踊り体験が5日、奄美市住用町の見里公民館広場で開かれ、集落民と交流した。外国人研修生は、集落民の足や手の動きに合わせて見よう見まねで踊り、中には指笛(ハト)を習う研修生もいた。

 JICA九州から鹿児島大学が業務委託を受け、NPO法人「すみようヤムラランド」(満田英和理事長)が受け入れ窓口となって開催。見里集落(村山則文区長)、見里八月踊り保存会(師玉当太会長)メンバーが指導役を務めた。

 「すみようヤムラランド」によると、JICA九州研修生が参加した八月踊り体験は、2015(平成27)年の西仲間から始まり、川内、市で開き、見里で4回目となる。

 今回参加したJICA九州研修生は、医師と看護師らで、出身地はスリランカ、パプアニューギニア、ソロモンなど。鹿児島大学職員2人、通訳1人も参加した。

 八月踊り体験は午後6時から始まった。最初に公民館で開始式があり、村山区長が英語を交えてあいさつし、「一緒に楽しいひとときを過ごしてほしい」と述べた。保存会の師玉会長は「まず足のまねをし、次に手のまねをした方がやりやすい」とアドバイス。鹿児島大学の嶽﨑俊郎教授があいさつした後、研修生が1人ずつ自己紹介し、通訳は小浜須賀子さん(JICA研修監理員)が務めた。

 広場に移動し、総勢約40人が輪になって八月踊り体験を開始。「おぼこり」「ねおどり」「さんだまけ」「しゅんかね」などの八月踊り唄を歌い、チヂン(太鼓)に合わせて踊った。最後は六調で盛り上がった。

 研修生のアママーティンさん(35)=セントビンセント出身=は八月踊りについて「とても面白く楽しい」、イエイタさん(34)=キリバス出身=は「とっても楽しかった。最初は踊りが難しいと感じたが、すぐ慣れた」と感想を話した。