糖尿病セミナー

糖尿病セミナー

「トクトク体操」で来場者は元気に身体を動かした

「家族全員に関係する病気」
医療講話やトクトク体操も
名瀬徳洲会

 
 世界糖尿病デー(11月14日)に合わせ奄美市名瀬の名瀬徳洲会病院(松浦甲彰院長)は同日、同市の県立奄美図書館研修室で糖尿病セミナーを開いた。来場者は医療講話やクイズを通じ、家族全員が関係する同病のリスクの認識や予防に向けた正しい知識などを学んだ。

 糖尿病はすい臓から分泌されるインシュリン作用の不足などで「高血糖」が続いている状態。国内の患者数は約2千万人(予備軍含む)で5人に1人の割合とするデータもあり、市民の関心は高い。同病院では健康管理を喚起しようと、セミナーを開催した。

 この日は市民など約80人が参加。医療講演では「家族と糖尿病」をテーマに、予防のための注意点として、▽体重増加と肥満▽炭水化物や脂肪分の多い食事▽運動不足―などを呼び掛け。高血圧が加わると合併症を引き起こす危険性に警鐘を鳴らした。

 講話した松浦院長は初期の「2型」は8割以上が予防可能として早期治療を強調。「この病気は家族全員に関係する。病歴を子どもや孫に伝え、予防や健康管理を心掛けることが大切」との言葉に参加者は真剣な表情で聞き入った。

 そのほか理学療法士が手足を規則的に動かして、身体機能を活性化させる「トクトク体操」や持参した健診結果の意味を学ぶ「検査値のみかた」を実施。また相談コーナーや無料血糖検査もあり、場内は盛況だった。