国際声優コンテスト「声優魂」全国大会（18日・東京）へ、九州代表で出場する寺原成美さん（徳之島高２年）
【徳之島】国際声優コンテスト「声優魂」の第５回九州大会（一般社団法人国際声優育成協会主催）がこのほど熊本市であった。第１次地方審査会をパスし同九州大会ファイナリストの座を射止めていた県立徳之島高校普通科２年生の寺原成美さん（17）が、最高賞の「九州大賞・観客賞」を獲得。18日、東京都内である全国大会「第７回声優魂本大会」に九州代表として出場する。
同声優コンテストは、アニメ・声優の世界を目指す若者ら全国各地の予選審査を突破した優勝者や、全国大会に直接応募して通過した若者たちが東京で声優としての腕を競う日本最大級の声優コンテスト。延べ参加者数は１万人弱の実績を持つ。
徳之島高の寺原さんは、九州地方予選４会場の１つ鹿児島審査会（９月16日、天文館ビジョンホール）での第１次選考会（セリフとナレーション）の音源審査および直接審査の双方にまず初挑戦した。
「小学４年生のころ、たまたま観ていた好きなアニメ番組の声優に憧れた。今年７月、だめ元でいいから挑戦してみようと決意。家の中で本や漫画、新聞とかを読み上げて録音して聴く練習を繰り返した。（予選審査）結果が届くのは台風（24、25号）の影響で遅れたが、とてもうれしかった」と寺原さん。
九州大会（会場・熊本市「Ｄｅｎｋｉｋａｎ」）は、各第１次選考で厳選されたファスナリスト10人がナレーション、掛け合いのセリフで競った。寺原さんは「九州大賞」と観客が投票する「観客賞」も射止め九州代表の座を獲得した。発表の直後は「ただただビックリ。これで最後か、という気持ちもあったので驚きの次に、うれしさがこみ上げてきた」。
全国大会の会場は都内の「ゲートシティ大崎ホール」で。「初めの挑戦でこんな大きなチャンスを得られたので、ベストを尽くして良い結果を残したい」。将来は「大学に進学後、長く必要とされる声優を目指したいです」とほほ笑んだ。