知名町平和の塔献花祭

知名町平和の塔献花祭

平和の塔(奥左)へ献花する参列者ら=知名町大山野営場=

戦没者504柱の冥福祈る

 【沖永良部】2018年度知名町平和の塔献花祭(同町遺族会主催)が16日、同町大山野営場であった。地域住民約100人が参列。戦争で犠牲になった504柱の冥福を祈り、恒久平和の実現を誓った

 平和の塔は1992年に建てられ、毎年この時期に献花祭を行っている。

 全員で黙とう後、今井力夫町長が「戦争体験を持つ世代が少なくなったからと言って、戦争の歴史的事実を私たちは決して風化させてはならない。時代がどのように経過しても、変化しようとも、二度と戦争という過ちを繰り返さないことを決意する」と式辞。

 同町遺族会の村上清会長は「戦後から73年が過ぎたが、平和の尊さと戦争の愚かさを私たち遺族が率先して語り継いでいく必要がある」と述べ、平和への願いを込めて作った詩を献吟した。 

 参列者は、白い菊を平和の塔に献花し、碑に刻まれた名前を指でなぞりながら犠牲者を偲んだ。