おしごとテーマパーク

大勢の子どもたちが仕事を体験した「わらぶっくわ横丁」


「土木フェスタ」では、建設重機の試乗を楽しんだ

憧れの職業に夢いっぱい
働くことの楽しさ難しさ学ぶ

 大人のように仕事にチャレンジできるイベント「おしごとテーマパーク」(一般社団法人鹿児島県建設業協会、奄美市主催)が18日、奄美市名瀬の観光船バースで開かれた。土木建設や警察、消防や一般企業など約20事業所が参加し、プロの仕事を紹介。子どもたちは、お店の店員や隊員など憧れの職業を体験し、将来に夢を膨らませた。

 イベントは、子どもたちに地域の仕事に親しむきっかけを作り、将来地元で働くことを促そうと開催。会場では、建設重機の試乗ゾーン「土木フェスタ」と職業体験ゾーン「わらぶっくわ横丁」を柱に据え、車両の試乗やイベントステージなど、多彩なプログラムが催された。

 「土木フェスタ」では、作業員とパワーショベルを操作し、タイヤなどを移動。パワーリフトでは興味津々に高所に上がり、作業の大変さを学んだ。

 海上保安庁の巡視船試乗では「一度乗ってみたい」と朝から列をつくり、甲板からの眺望を満喫。自衛隊や警察の車両コーナーでは、男の子たちがわれ先にと駆け込み、マスコットキャラクターとも仲良く遊んだ。

 「わらぶっくわ横丁」では、大島紬の機織りの大変さを知り、ラジオ局のプログラムではマイクを通して原稿も読み上げた。航空会社の職場体験では、キャビンアテンダントなどに変身し記念撮影。ネイリスト体験では、メイキャップを楽しもうと、大勢の女の子も押し寄せた。

 このほか、ステージでは吹奏楽や島唄、ダンスなども大盛況。約7000人の来場者は、地元の職業や仕事に家族や友達と親しみ、働くことの楽しさや難しさを学んだ。

 家族5人で来場した龍郷町在住の40代男性は「子どもたちもいろいろな職業に興味を示し、来た甲斐もあった。これを機に大人の大変さを少しでも感じてくれれば」と喜んだ。