成果をプレゼンテーションする受講生たち
奄美産業活性化協議会が主催する「ネットショップ作成講座・初級編」の最終日となる4日、受講生が学びの成果をプレゼンテーションする「発表会」を奄美市名瀬のICT人材センターで行った。受講生20人は、商品の思いを丁寧に綴った仮装店舗や販売戦略を重視したサイトなど、正式な運営にと意気込む、自慢のショップを披露した。
同事業は、求職者や企業希望者を対象に、ネットショップの設立・運営のノウハウを学ぼうと全12回で実施。2018年度厚生労働省委託事業・実践型地域雇用創造事業で、アビコム合同会社(迫田真吾代表)が委託を受け運営した。
講座では、ネットショップを簡単に開設できるシステム「BASE(ベイス)」を使って、雑貨や特産品販売などの仮想店舗を制作。受講者は、自身の事業などをもとに、サイト制作技術や集客方法を学び、制作を進めてきた。
本屋サイトをつくった男性は、自身のおススメコメントなどを独自の視点で掲載。商品数を充実させることで、探す楽しさを演出した。
正式出店を目指すというタンカンショップを制作した女性は、商品の思いを伝えようと農家の声や生産風景をブログでアップ。全国販売も見据え、島の紹介ページも加え、購買意欲をそそった。
このほか、デザイン面や機能性の工夫、セールスにこだわったサイトなど多種多様な店舗を披露。お互いの作品を講評し合い、講座を終えた。
講師の迫田さんは「かなり実践的な販売ページもある。正式に公開・運営することで学ぶこともあるので、ぜひ実践を」と講評。続けて「ネットショップだけでなく、今回学んだ写真撮影や加工技術などは社会で役立つスキル。今後の就業や起業に生かしてほしい」と受講生にエールを送った。