民間視点で町政へ提言

民間視点で町政へ提言

重野座長から竹田町長へ提言書が手渡された

みらい会議、町長に手渡す
将来像や基本方策、優先度も
龍郷町

 町民との協働目指し民間視点からのまちづくり推進に向けた「第4回たつごうみらい会議」(重野寛輝座長・委員20人)が4日、龍郷町役場第一会議室で開かれた。委員ら14人が出席し、これまでの会議でまとめた六つの取り組みなどからなる提言書を竹田泰典町長に手渡した。町側は、事業実施の是非などの方針や詳細について、来年1月開催予定の第5回みらい会議で委員に説明するとした。竹田町政が進める住民目線に合わせたまちづくりの一歩が始まった。

 同会議は、地域課題解決や地域振興策について町民の立場で検討し、町民協働による魅力あるまちづくりを推進する目的で今年度に設置。7月の第1回から、10月の第3回会議まで、「産業雇用部会」と「地域づくり子育て教育分科会」に分かれて協議して提言をまとめてきた。

 提言書は町の三つの将来像(①「龍郷ブランド」を確立し、雇用を生み出すまち②伝統文化や自然環境を継承し誰もが住みたくなるまち③安心安全で子育てしやすい活気あふれるまち)や四つの基本方策を提示。優先度の高い六つの取り組みとして▽一般社団法人ファーマーズたつごう(仮)の設立▽安心・安全対策基金の新規設置▽一般財団法人 龍郷町開発公社(仮)設立▽地域おこし協力隊員の追加採用▽外来種バスターズ創設▽子育て応援グランマ・グランパ制度の開始―などを挙げている。

 重野座長が、提言書を読み上げ竹田町長に提出。提言書を受け取り竹田町長は、「いただいた提言をもとに、十分反映できるような(新年度)予算編成に努めていきたい」「町長就任時から『町民と語りながら、施策展開する』と約束した。委員の提言を無にすることなく実行していきたい」などと語った。

 町側は各担当部署と提言書を検討し、次回開催の第5回みらい会議で今回の提言に対する町の対応などを説明するという。来年度についても、みらい会議は存続して民間視点から町政への働きかけを行うとした。