与論町庁舎建設で起工式

与論町庁舎建設で起工式

神事で鎌入れを行う山元宗町長=与論町=

 新庁舎外観イメージ図

長く親しまれる施設に
19年11月末完成予定

 【沖永良部】与論町庁舎建設事業起工式が4日、同町茶花の建設予定地であり、関係者ら約100人が出席した。山元宗町長は「素晴らしいロケーション。町民だけでなく、観光客も訪れてホッとできる場所になるだろう。限られた予算だが、町民に長く親しまれる庁舎になって欲しい」と述べた。2019年11月末に完成予定。

 旧庁舎(1967年建設)の老朽化に伴う建て替え。新庁舎の建設予定地は旧町立診療所跡地。敷地面積は5914・28平方㍍。庁舎棟は鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積は1999・43平方㍍。庁舎裏側に鉄骨造平屋建ての車庫(延べ床面積131・58平方㍍)と木造平屋の書庫(延べ床面積288平方㍍)を配置する。

 町民が利用しやすい庁舎として、1階に利用頻度の高い、町民支援課や税務課、会計課などを置く。中廊下式のレイアウトで町民の動線にも配慮した。

 台風による長期間の停電にも対応できるよう燃料タンク付きの非常用発電機を設置するほか、駐車場に面した庁舎南側部分には、木製ルーバーを取り付け、全ての窓に強化ガラスと飛散防止フィルムを施す。また、庁舎棟は大地震に備えて通常の1・5倍の耐震強度を確保する。

 将来的な維持管理費とランニングコスト削減のため、建物全体の断熱性向上やワックス不要な床材の選定などにも努めた。

 事業費は、庁舎本体や外構工事などに8億5917万円、基本・実施設計業務に3780万円、工事管理業務に1620万円となっている。

 神事では、山元宗町長が鎌入れ、(株)東条設計の折田孝一代表取締役社長が鍬入れ、竹山建設(株)の竹山博昭代表取締役がすき入れを行った。