名瀬28・6度、過去最高更新

名瀬28・6度、過去最高更新

「夏日」の陽気にマリンレジャーを楽しむ観光客ら(4日午後2時半ごろ、用安海岸)

奄美各地「夏日」観測
マリンレジャー楽しむ観光客も

 晴天に恵まれた奄美地方は4日、各地で気温が上昇し奄美地方の観測地点8カ所で25度以上の「夏日」を観測。喜界島を除く7カ所で、12月の日中最高気温の観測史上最高を更新。名瀬では1940年12月23日に記録した27・6度を1度上回る28・6度が記録され78年ぶりの記録更新となった。この陽気で海では、マリンレジャーを満喫する旅行客などの姿が見られた。

 名瀬測候所によると、名瀬以外では沖永良部27・1度で39年、古仁屋27度で22年ぶりの記録更新だった。笠利・天城・与論の観測地点は、前日の3日に過去最高を更新していた。

 名瀬測候所は今回の気温上昇について、「南からの暖かい湿った空気の流れ込みと、この日は薄曇りだったが日照があったため」と説明。ただ5日は、北から前線が下がって来て、奄美地方を通過して風が北へ回り、南からの空気の流れ込みが止むので最高気温23度を予想している。

 奄美市笠利町用安海岸では、夏を思わせる陽気に海に入りシュノーケリングを楽しむ観光客が複数いた。大阪市から知人と二人で3日間の旅行に来ている30代の女性は、「昨日からシュノーケリングを楽しんでいる。12月とは思えない暑さで、海の中も夏と変わらない」と話した。

 名瀬測候所は「5日以降は平年並みの気温で、7日に上空1500㍍付近に寒気が入り込んで寒暖差が出て気温は下がるだろう」との見通しを示した。