大島、男子団体形で全国へ

来年3月の全国大会への切符をつかんだ大島高校空手道部の団体形主力メンバー(2日、奄美市)

全九州高校新人大会空手
「気迫伝えるような形を」

 第38回全九州高校空手道新人大会兼第38回全国高校空手道選抜大会予選会は、11月16~18日の日程で佐賀県の鳥栖市民体育館であり、奄美からは大島が男子団体形で3位に輝いた。大島は来年3月、和歌山県であるJOCジュニアオリンピックカップ第38回全国高校空手道選抜大会への出場権を得た。

 同大会は北九州、南九州の選抜校を決定するもので、地区ブロック別のトーナメントで争われた。南九州ブロックには16校が出場。大島は1回戦で前回大会優勝の前原(沖縄)と当たるが、3―2で下し、駒を進めた。2回戦でも3―2で宮崎工業(宮崎)を下すも、準決勝で浦添(沖縄)に5―0で敗退し、3位入賞となった。

 大島の主将を務めた2年の岡江兼成(16)は「息を合わせるために、夏ごろからほとんど毎日、平日2時間、休日3時間の練習を重ねてきた。審判に気迫を伝えるような形も意識した」と語る。

 全国大会への抱負として、岡江は「周囲への感謝を忘れず、代表としてここまでで負けたチームの分も一戦でも多く勝ち上がりたい」と意気込む。主力メンバーとして出場した里見太地(17)は「大島高校生の誇りを持ち、いかなる環境下でも屈することなく、信念を貫いてベストを尽くしたい」、本田裕理(17)は「強豪が集まるなかの試合。試合を楽しみつつ練習で積み重ねてきたことを発揮したい」とそれぞれ語った。

 空手道部の川畑雄貴顧問は「大きな舞台で一つ一つ勝ち上がり、奄美大島でも力を付けることができることを全国に広めてほしい」と思いを寄せた。