奄美シマウタ研究会

最後は六調で盛り上がった


池田さんの優しい歌声に酔いしれる


池田哲也さん、本田よしのさん

懐かしいヒギャ節堪能
瀬戸内出身の池田さんソロライブ

 【東京】奄美シマウタ研究会(主宰・酒井正子さん)はこのほど、東京中野のカフェモモガルテンで第37回シマウタの会を開いた。ゲストに池田哲也さんを招いてソロライブも開演。会場にはシマ唄ファンや奄美出身者ら、歌好きが詰めかけ、懐かしい音色のヒギャ節に聴き入った。

 池田さんは瀬戸内町久根津出身。幼少時よりシマ唄に親しみ、上京後はヒギャ唄継承者として、奄美島唄大会、朝崎教室、東京奄美会、東京奄美サンシン会等に出演し、在京随一の唄者として知られている。

 相方は、東京奄美サンシン会の会主、本田よしのさん(宇検村田検出身)が務めた。池田さんは上京後に同じ職場の先輩だった太原俊成さんに出会い、師事している。

 この日は、朝花節、俊良主節、黒だんど節と、ヒギャ節の唄の始まりの習いで唄が始まり、本田さんがお囃子で色を付けた。夫人の悦美さんも、野茶坊節のお囃子を担当し夫婦ならではの味のある掛け合いを聴かせた。

 また、本田さんも、シマを離れる時に歌ってもらったという「送=うく=れ節」を当時の話を交えながら、チヂンで披露した。

 締めには「行きゅんにゃ加那」の替え歌で、大島紬数え唄を来場者らと一緒に歌い楽しんだ。めったに聴けない池田さんのソロライブとあって、来場者らは熱心に聴き入っていた。