足こぎ車いす「COGY」体験会

足こぎ車いすの体験会を行う友野さん(右)、舘野さん(中)、田島さん(左)

「先進的な楽しめるリハビリ広げたい」
普及へシンクロプラス設立

 足こぎ車いすCOGY(コギー)の普及を目指す(一社)シンクロプラス(友野秀樹代表理事)は15日、奄美市笠利町などでCOGY体験会を行う。友野さんは、「障がい者は情報弱者でもある。自力で移動できる車いすを知ってもらい、長寿の島で先進的な楽しめるリハビリを広げて行きたい」と話している。

 シンクロプラスは奄美大島赤木名生まれの友野さんと、奄美大島在住の田島道代さん、自身も脳梗塞を発症し左足がまひ状態となり、COGYと出会うことで人生が変わった栃木県在住・舘野育夫さんが理事として参加。友野さんと舘野さんが旧知の仲で、舘野さんが自身のリハビリに取り組む姿をSNS(ソーシャルネットワークサービス)に投稿したことがきっかけだったという。

 投稿を見て舘野さんが6年前に脳梗塞で倒れて実家の栃木県に戻り引きこもっていることを知った友野さんは、足こぎ車いすを紹介する動画を舘野さんに送信。舘野さんは情報を知り、急いで足こぎ車いすを取り寄せ乗りこなす練習をして、自宅から4㌔先の駅まで移動。東京まで電車乗り継ぎで来て、友野さんとの面会を果たしたという。

 COGYは歩行中枢を刺激しやすい構造で、片足の筋力がわずかでもあれば歩行が困難な障がい者でも自力での移動を可能にする車いすとして、介護や医療現場に知られるように。友野さんは奄美大島での普及に向け、まーぐん広場・赤木名などにCOGY数台を配置。「障がい者にもCOGYで自分の好きな所に行き、観光を楽しんでもらえたら」と話した。

 体験会では、市場イベントに加え舘野さんの体験談も行われる。日程と場所は、▽15日、午後2時~。まーぐん広場・赤木名(奄美市笠利町)▽同5時~。AiAiひろば(同市名瀬)で参加無料となる。

 問い合わせ先は、シンクロプラス田島さん℡090―2589―8365。