奄美空港で出発式を行った名瀬小学校の少年使節団
東京・中村小へ 交流やスキー体験を予定
名瀬小児童10人 奄美空港で出発式
奄美市の名瀬小学校(福田章二校長、全校児童384人)は21日、同市笠利町の奄美空港で、交流を続けている東京都練馬区立中村小学校を訪問する「少年使節団」の出発式を行った。今回は奄美群島日本復帰65周年を記念しての派遣。使節団の児童10人は22日に中村小を訪問するほか、スキー体験などを楽しむ。
両校交流の歴史は、1953年12月初旬、奄美群島日本復帰の直前に、中村小学校の高橋孝泰さんと岩本厚博さん(ともに当時6年生)が少年使節団として、名瀬小を訪れたことに端を発する。約40年の空白期間を経て、94年2月に高橋さんと岩本さんが当時の名瀬小歓迎メンバーと再会し、両校児童らによる交流は再開。新・交流使節団を結成し、互いの学校を訪れるなど友好を深めている。
今回の使節団には5、6年生の児童ら10人が参加。22日に中村小を訪問し、23日まで軽井沢でスキー体験、交流会を楽しむ。24日に帰島する予定となっている。
21日午後2時からあった出発式で、子どもたちは見送りに来た保護者らに「行ってきます」と元気に宣言。児童代表のあいさつをした5年生の棈松愛華さん(11)は「東京に行くのは初めて。八月踊りや断食悲願の詩の朗読を通して、中村小の子たちに奄美の文化や歴史を知ってもらいたい。良い経験ができれば」と期待を込めた。