徳之島町・総務省実証事業 プログラミング教室

徳之島町・総務省実証事業 プログラミング教室

プログラミング教室で学んだ成果、自作ホームページを披露した児童生徒たち=22日、徳之島町

児童生徒ら自作HP発表
メンター育成も並行

【徳之島】徳之島町が総務省の「地域におけるIoTの学び推進事業地域実証事業」で取り組んだプログラミング教室の成果発表会が22日、同町「みらい創りラボ・井之川」であった。同教育普及へのメンター(指導者)育成も並行。小中高生らが挑んだ「徳之島を紹介するホームページ」の成果を発表した。

同町は2017年度から同実証事業を導入。若年層(小学生)対象プログラム普及推進教室に続き、18年度は小学6年生~高校2年生まで8人の参加で10月に開講。プログラミングソフトを使ってゲーム感覚でその基礎やウェブデザインを学び、「徳之島を紹介するホームページ」制作に挑んだ。

一方で、離島でプログラミング教育を普及するうえで大きな壁とされるメンターの確保のため、島内の社会人5人の研修も並行。研修の一環で小中高生ら対象との同教室(計7回・延べ約21時間)の講師を担当した。

町当局や保護者ら関係者が見守る中、成果発表会には受講生6人が立った。学習テーマの「徳之島を紹介するホームページ」に沿った個々のテーマは、「おすすめの観光地」や「海の危険な生き物」、「徳之島の闘牛について」(2人)、「徳之島の果物」、外国人観光客向けの「Paradise Tokunoshima」など多彩。

オリジナルを中心に既設のホームページ開設者らの写真・資料など協力も得た。家業が果樹園経営の松本芽衣さん(花徳小6年)は、亜熱帯性気候をいかしたパパイアやパイナップル、ドラゴンフルーツなどの特徴も紹介し、今後は「学校のホームページも作ってみたい」と目を輝かせた。

高岡秀規町長は「みなさんのやる気に感銘を受けた。出来なかったことは必ずクリアして次のプログラミングに移って欲しい」と評価。同実証事業を踏まえ、19年度以降は町単独事業で「小学生(3~6年生)」「中高生」対象の2部門で継続するという。