奄美第九公演 1200人来場

1200人の観客が来場し、迫力の舞台を堪能した「奄美第九2018」公演

歓喜の歌声、演奏で魅了
総勢180人超が迫力の舞台 与論出身の町さんも出演

 「奄美第九2018」(同実行委員会主催)公演は23日、奄美市名瀬の奄美文化センターホールで開かれた。主催者によると、約1200人が来場した。4回目となる公演では、この日のために編成された奄美第九2018合唱団105人、同オーケストラ71人、プロのソリスト4人、奄美出身の若手演奏家2人ら総勢180人を超える出演者が迫力の舞台を繰り広げ、歓喜の歌声と演奏で観客を魅了した。与論町出身の町英和さんもソリストとして出演し、郷土での第九公演に花を添えた。一つのステージが終わるたびに大きな拍手が沸いた。

 奄美大島5市町村の教育委員会、与論町教育委員会が共催。

 2部構成。第1部は「奄美出身、未来の音楽家によるステージ」と銘打ち、2人の奄美出身演奏家が登場。久留千尋さんが「トランペット協奏曲」(ピアノ伴奏・田中裕太さん)を演奏。続いて吉田美央さんがピアノ演奏で「メフィスト・ワルツ 第一番『村の居酒屋の踊り』S・514R・181」を奏でた。

 第2部はベートーヴェン作曲の交響曲第九番「合唱付」第2・3・4楽章の舞台に移った。指揮は4回連続で阪本正彦さん(東京交響楽団)が務めた。

 ソリストは今野沙知恵さん(ソプラノ)、増田弥生さん(メゾソプラノ)、岸浪愛学さん(テノール)、町英和さん(バス)が務め、70人を超える管弦楽オーケストラ、小学生から80歳代までの100人を超える合唱団(合唱指揮・岡山和子さん)が出演した。

 第2・3楽章は、オーケストラのみの演奏の舞台。第2楽章の演奏は初めてとなる。地元の奄美オーケストラ約30人と元団員ら島内外の演奏家約40人が出演し、長期間にわたって猛練習してきた成果を披露した。

 第4楽章にはいよいよ合唱団が加わり、180人を超えるステージが幕を開けた。合唱団の歌声と、オーケストラの演奏が会場に響き渡り、歓喜と興奮の音の波、観客の鼓動が連動するような雰囲気が漂った。

 ステージが終了すると、観客から大きな拍手が沸き起こった。

 観客から「素晴らしかった」との声があちこちから聞こえた。

 指揮者の阪本さんへの「奄美観光大使」委嘱式もあった。