聖夜にサプライズ

集落内の子ども一人ひとりにサプライズでプレゼントを届ける名音青壮年団有志のサンタたち

子どもたちにプレゼント「サンタ大作戦」
大和村名音集落・青壮年団有志

 大和村名音集落の青壮年団でつくる有志らは聖夜の24日、集落内の子どもたちにサプライズでクリスマスプレゼントを届ける「サンタ大作戦」を行った。ソリならぬ電飾を施した軽トラックに乗り込んだサンタたちは、暗い夜道をピカピカと照らしながら、各家庭の子どもたちにプレゼントを届けて回った。

 活動は、同集落青壮年団の独身男性たちが企画。子どもたちに、少しでも地域への愛着を育んでもらおうと昨年から始めた。

 プレゼントは、有志で費用を募り、お菓子の詰め合わせなど13軒22人分を用意。サンタやトナカイに扮した8人が、子育て家庭を1軒1軒車で回った。

 すっかり日も暮れた午後6時半、クリスマスソングを奏でながら目的地に到着したサンタたちは、ドアをノックして「メリークリスマス!」とサプライズ登場。びっくりする子や泣き出す子を前に、白いひげを蓄えたサンタが優しく微笑みながら、素敵なクリスマスプレゼントを手渡していった。

 誕生したばかりの子どもには思い出にと、洋服などもプレゼント。子どもたちは「驚いたぁ」と声を弾ませながら、思いもよらぬ届け物を喜んだ。

 プレゼントを受け取った名音小2年・高藤陽星くんは「音がするので外を見たらキラキラ光るトラックが止まっていてびっくりした。サンタが出てきて最高に楽しかった」と喜び、満清久壮年団長は「怖い顔の独身おじさんばかりだけど、子どもたちが少しでも喜び、集落に愛着を感じてもらえればうれしい」と笑顔で話した。