奄美空港に門松登場

奄美空港に門松登場

奄美空港ターミナルビル前に門松が設置された

「気持ち良く正月迎えて」

年末に差し掛かり、帰省客などでにぎわう奄美市笠利町の奄美空港ターミナルビルに26日、大きな門松(高さ約2㍍)が登場した。華やかに飾り付けられた門松を前に利用客らが足を止める姿などが見られた。設置期間は1月7日までの予定。

門松は空港側が龍郷町の社会福祉法人瑞穂会・障がい者支援施設ワークセンター奄美(竪山ミサコ施設長)と障がい福祉サービス事業所ジョイワーク(同)に設置を依頼したもの。ジョイワークの竹山幸一郎サービス管理責任者(60)は「売り上げの一部を利用者に工賃として還元する目的がある」と話す。両施設は島内各地で門松の設置を行っており、今年は26~28日の3日間で公共施設やホテル、一般家庭など68カ所への設置を予定している。

組み立て作業には職員、利用者4人ずつが参加。約1時間かけ設置された門松は、ハボタンや紅白の梅の花(造花)などの縁起物の植物、しめ縄や金の屏風=びょうぶ=などに彩られ、華やかな空気を演出している。

初めて同空港での門松設置に携わったという富山順次さん(53)は「砂を入れる作業が、重たくて大変だったが、出来上がりを楽しみに作業をした。いろんな人に見てもらいたい」と笑顔だった。

同空港ターミナルビル㈱の幸進也代表取締役社長は「新たな年を迎えるにあたり、利用者にも気持ち良く正月を迎えてもらえれば」と語った。