名瀬漁協・中央青果で初セリ

名瀬漁協・中央青果で初セリ

さまざまな種類の水産物が並べられ初セリにかけられた

名瀬中央青果の初セリ

一年の豊漁・豊作祈願
景気向上期待し掛け声

 2019年の初セリが5日朝、奄美市名瀬港町の名瀬漁協(満林春男組合長)と同長浜町の名瀬中央青果㈱(森山直樹社長)で行われた。新年を祝い、一年の豊漁・豊作と食の安心安全などを祈願し、乾杯後に初セリを開始した。生産者や小売業者などの新年がスタートし、景気向上を期待するセリの掛け声が交わされた。

 【名瀬漁協】午前6時半から開始式を行い、満林組合長、朝山毅奄美市長があいさつ。乾杯・一本締めに続いてセリが始まった。

 年末年始は穏やかな天候に恵まれて、漁獲量も回復してこの日の水揚げ量は約1・5㌧。市場ではキハダマグロやイシガキダイ、エラブチ(ブダイ)、ホタ、タコ、甲イカ、夜光貝などさまざまな種類の水産物がセリにかけられた。

 月に数本上がるというカジキも持ち込まれ、初セリが1㌔あたり605円で落札。その他ではイセエビ3976円、キハダマグロが590円と値がついた。

 満林組合長は、「干支が亥年で勢いのある年。目標達成に向け頑張って行きたい」と話した。

 【名瀬中央青果】午前8時半からセリ始め式を実施。森山社長は「昨年は台風の多い年で、スムーズに行かなかった。今年は穏やかな年であってほしい」と述べた。

 続いて朝山市長があいさつ。「昨年末に来年度の予算案が示され、奄振法延長を見越した予算が確保されたことを皆さんと共に喜びたい。奄振法の予算では農産物等を輸送する支援コストを、更に充実させる内容となっている。2月には奄美・沖縄の世界自然遺産登録に再挑戦する。より多くの交流人口が増える。奄美ならではの農産物等を提供することが肝要だろう。一致団結して頑張ってもらいたい」と激励した。

 市場にはハンダマ、ダイコン、ホウレンソウ、キャベツ、キュウリ、トマト、カボチャ、シイタケなどが並んだ。イチゴにご祝儀相場の1パック2019円の値がついた。

 同青果によると、5日の入荷量は5852・3㌔(うち地場産は52%)、果実が417・1㌔(同25%)、花きが510㌔(概算・同82%)だった。