緊急ダイヤルの適正利用を呼び掛ける海上保安庁、警察、消防の三機関
警察・海保・消防 巡視船年頭訓練も披露
海上保安庁や警察、消防の三機関は5日、緊急通報の適切な利用を目指す「合同緊急通報用ダイヤルPR活動」を奄美市の名瀬港観光船バースで行った。職員らは、車両の試乗体験を実施し、来場者を前に訓練成果を披露するなど、それぞれの緊急ダイヤルの適正利用を呼び掛けた。
この日は、奄美署、奄美海上保安部、大島地区消防組合本部の三機関から約40人が参加。PR活動の前には、同保安部隊員による「巡視船あまぎ年頭訓練」も披露された。
訓練では、停泊した巡視船あまぎを座礁船と見立て、船内に残された傷病者を救助。船と陸上にロープを渡し救助者を運ぶビーチライン救助を行った。
ヘリでの到着を想定した隊員はマストから船橋甲板へロープで降下し、船内の状況を報告しながら隊員同士連携。陸上では、隊員がロープを張ったり緩めたりしながら、救助者の安全な搬送をサポートした。
同保安部・安尾博志部長は「今、一番力を入れている訓練。昨年より力がついた」と講評。今年の抱負として「年々災害は増えている。いかなる時でも出動できるよう態勢を整えたい」と話した。
この後のPR活動では、緊急ダイヤルの正しい利用方法などの説明があり、警察「110番」、海保「118番」、消防「119番」のプラカードを掲げて来場者と記念撮影。子どもたちは、あいにくの雨のなかもパトカーや消防車の試乗を楽しんだ。
家族4人で来場し、白バイに試乗した井上鉄平くん(5)は「大きかったー」とバイクの大きさに驚き「かっこよくて楽しかった」と喜んだ。