消防団員らによる一斉放水が始まると観衆からは歓声の声が上がった
「地域の守り人」の自覚新たに
一斉放水、餅まきなどに観衆多数
「奄美市消防出初式」が6日、同市名瀬の伊津部小校庭であり、同市消防団(平井雅人団長、団員定数452人)の各地区方面隊から団員200人以上が集結した。大勢の観衆が集まった中、表彰や放水訓練、餅まきなどを実施。団員らは市民の生命財産、安心安全な暮らしを守る「地域の守り人」としての自覚を新たにした。
朝山毅市長(東美佐夫副市長代読)は「皆さまの崇高な使命感と行動力に感謝と敬意を表したい。地域住民にとって消防団は身近にいて、頼もしく心強い存在。今後とも心身ともに鍛え、尽力いただきたい」と式辞を述べた。
式典では来賓らが団員の服装や姿勢、保有車両などを特別点検。各方面隊の分列行進では東副市長が見守る中、整然と行進し、新春にふさわしい立派な姿を見せつけた。恒例の一斉放水では、団員らが一列に並び、赤や青に色づけされた水を放水。ホースから伸びる色とりどりの水が、晴れ間の見え始めた空を彩り、観衆からは喜びの声が上がった。
最後に餅まきで一年の防災を祈願。平井団長は「市民の皆さまが消防団に寄せる期待が大きいということを認識し、これまで以上に消防知識や技術の錬磨に努めなければならない。今後とも『地域の守り人』との自覚で、使命達成のために全力を尽くす」と力強く謝辞を述べた。
昨年市内では22件の火災が発生。18棟が全焼、23人がり災。焼損床面積や、り災人数・世帯は増加したが、死者・負傷者はいなかった。救急については、出場件数2357件、搬送件数1990件、搬送人員2001人(計)と、いずれも減少した。