金久中や大島高校の吹奏楽部員らと共演した陸上自衛隊第8師団音楽隊
中高生吹奏楽部との共演も
陸上自衛隊第8師団音楽隊の「島しょ演奏会in奄美」が10日夜、奄美市名瀬の奄美文化センターで開かれた。ジャズアレンジの曲や、映画音楽、ヒット曲などの演奏で場内を沸かせた。また地元の大島高校と金久中学校の吹奏楽部の生徒らとの共演もあり、客席から大きな拍手を受けていた。
同演奏会は、熊本・宮崎・鹿児島の3県に展開する陸上自衛隊第8師団の広報活動の一環。奄美大島での開催は2014年度以来となり、音楽隊が島にゆかりのある曲も演奏して隊員と島民との交流を促進している。
演奏会曲目は、2部構成。第1部は行進曲メドレーや西洋の作曲家による曲を披露し、第2部は「8音ツーリスト特別企画~音楽で綴る夢の旅へのご招待~」と銘打ち、「聖者の行進」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などの有名曲を熱演。演奏中に紙やすりを楽器として用いて、隊員の掛け合い漫才での曲紹介など多彩な内容で盛り上げた。
元ちとせさんの「語り継ぐこと」も演奏され、女性隊員が声量豊かに歌唱。また金久中吹奏楽部13人と大島高校吹奏楽部23人が楽器を持参して、音楽隊に加わり「島のブルース」「西郷どん」などで共演した。
演奏会を聴いた大島高校3年の叶梨々香さん(18)は、同校吹奏楽部のOG。「音楽隊は少ない人数だったのに、しっかりと音が出ていて迫力があった。どの曲も素晴らしくて、楽しい演奏会だった」と感想を話した。
演奏会は11日瀬戸内町でもあり、14日は喜界町で開催予定となっている。