アッタドコネ収穫に挑戦

アッタドコネ収穫に挑戦

アッタドコネを収穫して喜ぶ芦花部小中学校の男子児童ら

 

抜けず苦戦するも笑顔
名瀬・芦花部小中生

 

 奄美市名瀬の芦花部小中学校(加塩和宏校長、児童25人、生徒19人)は12日、有良の畑でアッタドコネ(有良ダイコン)の収穫体験をした。昨年10月2日に種まきし、約3カ月後に収穫時期を迎えた。市民団体の「あったどこねくらぶ」(豊智恵子代表)メンバー5人や教職員から収穫方法の指導を受けながら畑から引き抜いた。しかし、前日から降った雨の影響もあって畑の土は粘りがあり、なかなか引き抜けず苦戦する児童・生徒の姿があちこちで見られたが、手助けや声援を受けながらどうにか引き抜くと、児童・生徒の表情は笑顔に変わった。

 午前8時半すぎから収穫作業開始。力がある中学生の中には次々と引き抜く生徒もいたが、全体的には苦戦が続いた。アッタドコネを回しながら抜こうとしてもなかなか抜けず、葉っぱがちぎれる場面もあった。教職員らがスコップ、クワを使って手助けした。

 収穫したアッタドコネは、たわしで表面を水洗いして泥を落とした。児童・生徒にはアッタドコネが1本ずつプレゼントされた。

 初めて収穫体験した広政華乃さん(小学4年)は「抜けなくてけっこう苦労したが、抜けたときはとてもうれしかった。汗をかいた。アッタドコネの料理が楽しみ」と話し、初体験で5本収穫した川畑悠晟君(小学3年)は「4本は大きく、1本は小さかった。根が土に縛り付いていて抜くとき少し大変だったが、5本も収穫でき良かった」と笑顔を見せた。

 閉会式で生徒を代表して吉田悠真君(中学2年)=生徒会副会長=が「地域の方々が優しく収穫方法を教えてくれた。アッタドコネは未来に残していくべきものだと思った」とお礼を述べた。

 「あったどこねくらぶ」の平田暉子顧問兼事務局長によると、昨年11~12月に暖かい日があったことから例年よりアッタドコネの生育が悪く、大きいものが少ないという。この日収穫したアッタドコネも例年より小ぶりのものが多かった。