生徒のお囃子で「いきゅんにゃ加那」を歌う城さん
瀬戸内町の古仁屋中学校(竹ノ山誠忠校長、全校生徒157人)は18日、同校体育館で音楽鑑賞会を開いた。今月歌手デビュー10周年を迎えた城南海さんがゲストとして登場し、母校の後輩たちに歌声を披露。城さんは「母校には特別な思いがあるので、とてもうれしかった。子どもたちがまっすぐな目で見てくれていて、何か一つでも心に残ってくれれば」と思いを寄せた。
城さんは奄美市笠利町出身。小4から中13学期までの期間、瀬戸内町町古仁屋に住んでおり、同中に通っていた。
この日は全校生徒の拍手に包まれつつ登場。自身のデビュー曲「アイツムギ」や、2018年NHK大河ドラマの挿入歌「愛加那」など4曲を披露した。シマ唄を歌う際には、同校生徒をサプライズでお囃子に抜てき。2人で美しいセッションを響かせた。
歌の合間には自身の中学時代の思い出を振り返った。在籍していた吹奏楽部のことや友人との思い出などを懐かしんだ。また、生徒に向けては「これまでずっと自分なりに島のことを思ってやってきて良かったと思う。好きなことを思い切りやって、今を楽しんでほしい」と生徒らに語りかけた。
演目終了後、生徒が城さんのデビュー10周年を祝い、寄せ書きと花束をプレゼント。全校生徒で記念写真を撮影し、鑑賞会は締めくくられた。「いきゅんにゃ加那」でお囃子を担当した2年の安田瑠依さん(14)は「急に選ばれて驚き。緊張したが共演できて良かった。城さんの活躍は後輩として誇らしい」と話した。
城南海の「10周年記念ふるさとコンサート」は27日、奄美市名瀬の奄美文化センターで開かれる、開演は午後6時半。問い合わせ先はTEL0997―53―2202(アーマイナープロジェクト)まで。