インフルエンザの流行期に入り治療薬の処方で訪れる患者も増加傾向に
インフルエンザ流行 連休明けに患者増加
十分な休養・栄養もアドバイス
インフルエンザの本格的流行期を迎えて、市内の医療機関などを訪れる患者が増えている。薬局の薬剤師は、飛沫=ひまつ=感染防止にマスク着用マナーを守り、外出先から戻った場合の手洗い・うがいなどの励行を呼び掛けている。またセンター試験に臨む受験生には、免疫力が落ちないように十分な休養・栄養を取ることをアドバイスしている。
今月中旬に県全域でインフルエンザの流行が拡大し、県は流行発生警報を発令して注意喚起。名瀬保健所管内の患者数も基準値を超えており、警戒を要するレベル。県環境保健センターによると昨年はA型とB型が混合流行したが、県内で流行しているのはA型で、17日現在B型は検出されていない。
奄美市名瀬金久町の㈲ひまわり薬局では、年末年始が過ぎて3連休が明けた今週ごろから患者の利用が目立つようになったという。奄美薬剤師会会長でもある同局の岡村芳和代表取締役は「予防には、手洗い・うがいなどを徹底。また少しでもせきが出て感染したかもしれないという人は、マスクを着用するマナーを守ってもらいたい」と話す。
岡村会長は、不織布マスクを鼻孔が外に出ないよう正しくつけるよう注意。治療薬として定番の「タミフル」以外に、吸入タイプの「リレンザ」「イナビル」、昨年に新薬として登場した経口薬「ゾフルーザ」などがあるという。
岡村さんは免疫力維持も予防につながるとして、十分な休養と栄養摂取の重要さを指摘。「受験生も栄養や休養を十分にとり、不要に人混みに出ず、ジュース等の回し飲みなどしないよう体調万全で試験に挑戦してほしい」と語った。