「奄美たんかん」出荷販売対策会議

「奄美たんかん」出荷販売対策会議

2018年産「奄美たんかん」出荷販売対策会議、目ぞろえで出荷規格なども確認した

 

JA取扱目標約95㌧
酸抜け早い傾向、2月1日はさみ入れ式

 

 2018年度産「奄美たんかん」出荷販売対策会議(JAあまみ大島事業本部など主催)が22日、奄美市名瀬の農業研究センターであった。今期の取扱目標は、94・9㌧(前期実績88・3㌧)、キロ当たり単価523円(同487円)、金額は3758万8千円(同3211万3千円)。目ぞろえで出荷規格を確認したほか、選果場利用を推奨、商品管理の徹底などを呼び掛けた。

 生産農家、行政関係者など約30人が出席した。18年度産生産状況について、JAあまみ大島事業本部生産部会連絡協議会果樹専門部会員の出荷申し込み量を踏まえた、今期取扱目標数量は94・9㌧(製品66・4㌧、外品28・5㌧)を見込む。

 金額は3758万8千円(製品3473万8千円、外品285万円)、キロ単価はそれぞれ、製品523円・外品100円に設定した。

 果実については「玉肥大も少し悪く、10月から12月の気温も高いため、全体的に酸抜けが早まっており、ほ場の場所によっては収穫を早める可能性もある」などとした。

 販売対策では、▽腐敗果・病害果混入防止など家庭選別の徹底▽果実品質調査の結果を踏まえた収穫の実施▽収穫後の予措(2~3日)実施などの商品管理。

 ほか、▽仕向先別販売割合・相対取引を基本にした販売計画の樹立▽試食宣伝など販売促進活動の実施など販売強化・販売管理の徹底や、産地JA・直販会社など販売先との連携強化―を呼び掛けた。

 選果場持ち込みに関しては、250㌧を目標基準に設定。「生産者、仲卸関係者に、光センサー利用のメリットをPRする」ことも含め、積極的な持ち込みを推奨した。

 また、目ぞろえで出荷規格を確認。早世の新品種「平井Red」についての商品説明なども行われた。2月1日、住用町の松元果樹園でハサミ入れ式を予定し参加を呼び掛けた。