黒糖焼酎合う酒の肴コン

「酒の肴」コンテスト最終審査に8加工品が選ばれ、16人の審査員が試食などし、入賞作品を選出した

金賞を受賞した、合同会社喜界島結いの「ピリッととーまみー」

「ピリッととーまみー」(喜界町)金賞
奄美大島・喜界島16加工品応募

 奄美黒糖焼酎に合う『酒の肴』をテーマにした、大島地域の農産加工品のコンテストが24日、奄美市名瀬の県大島支庁会議室であった。一次選考を通過した8加工品を試食などで審査。市場性、創造性など4項目を基準に入賞3品を決め、金賞には喜界島の在来品種のそら豆(とーまーみー)で作った「ピリッととーまみー」が選ばれた。

 大島地域農産加工品コンテスト実行委員会(大島本島地区農産物地産地消推進協議会・大島地域かごしまの“食”交流推進協議会)が主催した。

 奄美大島、喜界島の6市町村の農産物振興を目的とし、黒糖焼酎のお供に最適な加工品を募集。16加工品の応募があり、8加工品(8事業所)が一次審査(書類選考)を通過した。

 同日の最終審査会場には、シイタケ、島キクラゲなどキノコ類やタケノコ、ニガウリ、パパイヤ、ニンニクなどの野菜をベースに、佃煮やキムチ、みそ漬けにした加工品などが並び、行政担当者、県酒造組合関係者ら16人の審査員が一品ずつ試食。その後、協議し、入賞3作品を選出した。

 審査では①地場産食材へのこだわり②市場性③品質④創造性―4項目を基準に評点。金賞を合同会社喜界島結い(体岡広美代表、6人)の出品「ピリッととーまみー」が受賞した。

 在来品種のそら豆に、「七味唐辛子と特産の塩を効かせた大人のおやつ」。小粒で「口当たり良く、後引く止まらない美味しさ」で、同社が2007年度から販売し、島内のスーパー、お土産店にも出荷している商品だという。

 「甲乙付けがたく、僅差だった」(審査員)コンテストを見事制し、体岡代表(58)は「うれしい受賞。甘いものと差別化しようと開発した。辛さもマイルドで子どもたちも食べている商品。加工は力作業で大変だが、またみんなで分かち合い頑張っていきたい」と話した。

 入賞した加工品は、来月に奄美市名瀬で開催の「奄美黒糖焼酎と農産水産物を楽しむ会」へ出品される。

 ▽金賞「ピリッととーまみー」(合同会社喜界島結い)▽銀賞「島きくらげのラー油佃煮」(㈱奄美大島宇検農産)▽銅賞「うけんおばあのにんにく黒糖漬け」(宇検村生活研究グループ)