サタ車でキビをしぼる児童ら=和泊町=
児童らが黒糖作り体験
和泊町大城小
【沖永良部】和泊町立大城小学校(園田あけみ校長 児童数48人)で5日、郷土学習の一つ「黒糖作り」が行われた。雨が降る中、キビしぼりや煮詰める作業に汗を流した児童らは、出来立ての黒糖をほおばり満面の笑顔を見せた。
同小5・6年生12人が中心となり、午前中から作業をスタート。この日のために収穫したキビ約1・5㌧をサタ車と機械でしぼり、そのキビ汁をサタ小屋に運ぶと、大釜で煮詰めた。
同町在住の山下幸秀さん(67)が指導役を務め、児童らに「昔は各家庭で黒糖を作っていた」「汁をすくった時に、尾を引くようになるまで煮詰める」などと話しながら作業を進めていった。
2時間以上煮詰めたキビ汁は、水飴状に変化。山下さんの合図で釜から引き上げ、冷えて固まる前に型へ流し込んだ。
水飴状の黒糖を食べた同小5年の土元優樹さん(11)は「とても甘くておいしかった。お母さんたちにも食べさせたい」と話した。
下級生や城ケ丘中学校の生徒らも応援に駆け付け、サタ車を回したり、しぼり終わったキビを片付けたりしていた。