奄美新聞社杯バスケ

奄美新聞社杯バスケ

奄美新聞社杯男子A級決勝。実力派チーム同士の熱のある接戦が繰り広げられた

Monster(男子A級)優勝
女子は瀬戸内HGQ

 第6回奄美新聞社杯バスケットボール冬季大会(同社主催)の最終日が17日、奄美市笠利町の太陽が丘総合運動公園体育館で行われた。この日は男子B級の準決勝と全部門の決勝があり、男子A級はMonster、同B級は00‘s BAYBY、女子の部は瀬戸内HGQがそれぞれ優勝した。

 結果は次の通り。

【男子】〈A級〉▽決勝 Monster92(27―16、17―28、23―16、25―24)84BROTHER

《最優秀選手賞》平晃佑(Monster)《得点王》竹山雅道(BROTHER)34点

〈B級〉▽準決勝 00‘s BABY79―38DUNK、Xポイント91―78マジック▽決勝 00’s BABY77(6―10、26―12、16―18、29―26)66Xポイント

《最優秀選手賞》清瀬寛汰(00‘s BABY)《得点王》安山優也(Xポイント)56点(2試合合計)

【女子】▽決勝 瀬戸内HGQ61(16―15、10―13、9―20、26―4)52FREE LANCERS

「意思疎通できたからの優勝」
奄美新聞バスケ 優勝チーム、大会振り返る

 男子A級はMonsterが制した。前回大会では予選落ちと辛酸をなめたが、今大会の決勝では高いシュート成功率を武器に雪辱を晴らした。

 キャプテンを務めるのはチーム最年少の平晃佑(21)。「前回負けてからは個人のシュート練習を強化。成果が出たのか1クオーターミスなくシュートするなど着実に点を重ねることができた」。また、森田真介副主将(30)は「集まるのが難しい中、充実した練習がこなせたか」と振り返る。

 練習は週2回。それぞれ仕事もあり、7人のメンバーのうち少ない時では2人しか集まらない時もあるというが、時間を無駄にせず個人練習などを重ねてきた。

 3年ほど前に結成された比較的新しいチーム“Monster”。若き司令塔として活躍した平は「コート内では年齢関係なく、『自分が指示を出さなければ』と思い、一番年下の自分から発信した。意思疎通があったからこそ優勝できた。来年もこの大会で優勝できれば」と意気込んだ。

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 B級は00‘s BABYが優勝。大島高の3年生、2000年生まれの選手ら20人が結成したチームだ。

 監督兼選手を務めた納廉太郎(18)は「最後の思い出を残したいという思いで集まったが、みんなで楽しく優勝できてよかった」と振り返る。

 決勝では昨年大会優勝のXポイントを相手取り、序盤には苦戦を強いられた。しかし第2クオーターには持ち前のスタミナを生かしスピード感のあるチームプレイでリードを奪い、試合終了のブザーまで逃げ切った。

 「大人相手に厳しい部分もあったがバスケ部OBを中心にカバーし、助け合えた。絆が深まった」と納。卒業後はそれぞれの進路を進むが、「島では里帰りする人向けの大会も多い。機会があれば集まって出たいと話した。

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 8チーム出場のトーナメントで争われた女子の部も決勝の瀬戸内HGQ―FREE LANCERSは接戦に。第3クオーター終了時点ではFREE LANCERSが13点差で大きくリードしたが、第4クオーターに26得点した瀬戸内HGQが試合をひっくり返し優勝杯を手にした。

 瀬戸内町バスケットボール連盟の女性らで構成される瀬戸内HGQ。湊優希キャプテン(28)は「チームで得た勝利。課題も見つかったので郡体での優勝を目指して、直していきたい」と話した。

 普段の練習では世代・性別を超えて合同で実施。今回は中学3年生がチームに入っており、「毎年2月の奄美新聞社杯は若手が島を離れる前に集まる良い機会。島を出てもバスケを続け、帰ってきたときに一緒にプレイできれば」と湊主将は思いを語った。


記念写真に収まる優勝チーム。(上から)Monster、00‘s BABY、瀬戸内HGQ