レゲエの響きに老若男女熱狂

レゲエの響きに老若男女熱狂

踊り出す高齢者たちに合わせて演奏する奈良大介さん(左二人目)

ジャンベ奏者・奈良大介さんらライブ
大和村名音集落、会場一体で

 日本を代表するジャンベ奏者・奈良大介さんらが出演する「投げ銭ライブ」が27日、大和村名音集落の同生活館で開かれた。集落内外から50人を超える老若男女が来場。西アフリカ起源の打楽器の一つジャンベを手にした奈良さんは、レゲエのリズムを怒涛に刻み、手を振り踊るなど会場一体となって熱狂した。

 イベントは、地域の活性化を目的に同集落壮年団有志らが企画。実行委員長の上村貴仁さんはライブにした理由を「人が集まる場をつくりたかった。集落を超えて交流できれば」と話した。

 世界を股に活躍する奈良さんは、4年前の同村ライブを縁に今回の出演を決定。奈良さんは「ジャンベはお祝いの楽器。奄美の人たちと一緒になって楽しみたい」と述べ、ライブに臨んだ。

 トップを飾ったのは森拓斗さん。龍郷町のみやかわのりこさん、地元大和村からはTWIN・SOUL、上村さんなど、島のアーティストが続々出演し会場を盛り上げた。

 真打・奈良さんが登場すると、観客席をかき分け演奏を開始。間近で響く迫力のビートに、観衆たちは瞬く間に魅了された。

 途中、島の血が騒いだ集落の高齢者たちも踊りで乱入。若手も、奈良さんの雄叫びに声を合わせて両手を突き上げるなど、全身を使ってリズムに乗った。

 終盤、ジャンベを三線に持ち替え奈良さんは「ワイド節」なども披露。集落住民も八月踊りで返すなど、熱狂は夜遅くまで続いた。