講師発案の合同歌集発行

講師発案の合同歌集発行

合同歌集を発行した「短歌を楽しむ講座」の浜田講師(右から4人目)と受講生ら

奄美市生涯学習講座
更なる創作活動に意欲

 奄美市の生涯学習講座「短歌を楽しむ講座」の講師と受講生がこのほど、1年間の学習成果をまとめた合同歌集『あまみ短歌会VOL.1』を発行した。受講生は発行された歌集を手にして、今後の創作活動に意欲を見せた。

 同講座は浜田百合子さんが講師を担当し、2018年度からスタート。初年度は男性4人に女性8人合わせて、12人が受講した。

 浜田さんによると、短歌などを詠む人は歌集を出すことが夢や目標になっている人が多いという。受講生に合同歌集の形で学習成果をまとめることを提案して、了解を得て歌集を発行した。

 受講生1人あたり10首を詠み、120首を収録。ヤコウガイやスイジガイなどが描かれた表紙の挿し絵は、受講生が制作した。

 名瀬公民館では、18年度は51講座を開設。公民館講座関係者によると、受講生の自費での合同歌集制作は初めての取り組み。

 同市名瀬在住の惠原正継さん(82)は以前中南米3カ国で海外生活していた時に同人誌に投稿したことがあり同講座で短歌を詠む活動を再開。「描いた挿し絵はモノクロでも分かるようにパステルを用いた。表紙がカラーでいいでき

だと思う。才能ある受講生が多いので、歌集はかなりのレベル。できるだけ短歌の創作活動を続けたい」と話した。

 歌集は60冊作成し、受講生に5冊ずつ配布。作品の一部は色紙に書いて額などに入れられ、2~3日にかけて奄美文化センター内の展示パネルで掲示された。