カリブ3ヶ国とホストタウン合同調印式

カリコム若手外交官らと。前列左からカリシャ・リンシア・ルブランさん(ドミニカ国外務省職員)、伊地知実利和泊町長、バリシア・バリカ・ホワイトさん(アンティグア・バーブーダ財務・コーポレートガバナンス省職員)、白須賀貴樹東京オリンピック・パラリンピック担当大臣政務官、山元宗与論町長、シンバ・ジャジャ・セントバーナードさん(グレナダ外務省職員)、赤地邦男知名副町長

交流通し町の魅力PR
内閣府で和泊、知名、与論の3町

 【東京】東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた活動の一環で、ホストタウンに奄美の3町が新たに決まった。4日、東京霞が関の内閣府でカリコム(カリブ共同体)の若手外交官たちを迎え、カリブ3カ国と3町のホストタウン自治体の合同調印式が行われた。3町は交流を通して自分たちの町を知ってもらい、さまざまな取り組みに意欲を見せている。

 調印式には奄美からは第12回次登録でカリブ諸国のホストタウンとして登録された和泊町、知名町、与論町から町長、副町長ら3人が参列。ドミニカ国などカリブ3カ国の外交官らを含む若手外交官14人が出席した。

 東京オリンピック・パラリンピック担当大臣付の白須賀貴樹政務官からカリコム若手外交官らに「この機会に、ホストタウン交流の素晴らしさを本国に持ち帰って欲しい。また両国間の交流と友好の絆を深める機会にして欲しい」との話が行われた。

 ホストタウンの概要説明に続き、3町からは町のPRとホストタウンへの意気込みが語られた。

 3町とも、カリブと似た温暖な気候であり、人々も穏やか。「選手達を招へいし、音楽などを通して、町を知ってもらいたい」、「スポーツ教室など各種交流事業を計画し、子どものグローバルな視点を育てたい」と意欲的だ。

 和泊町はドミニカ国との交流を通じ、廃プラなど同じ問題を抱える環境への取り組みなどについても意見交換し、課題解決に向けて取り組む考えだ。

 知名町はグレナダのホストタウンに。歴史と豊かな自然をアピールし、交流人口の拡大に繋げる。

 アンティグア・バーブーダのホストタウンとなった与論町は共通の課題となる「サンゴ礁白化問題」についても意見交換し、課題解決に向けて取り組む。

 各外交官から、「文化だけでなく観光面でもさまざまな交流が図られると思う。選手たちが東京大会に来た折には、皆さんの温かさに触れて楽しむことが出来るだろう」とお礼の言葉が述べられた。