9日、共生プロジェクト

今月9日開催の奄美共生プロジェクトを告知する実行委員の白浜さんら

高齢者・障がい者・児童ともに集い活動
街中ウォーキングリレーや公開講座

 「わん・きゃ・でぃ」をテーマに、奄美共生プロジェクトが9日スタートする。新庁舎となった奄美市役所(名瀬総合支所)を舞台に街中ウォーキングリレーや共生マルシェ、市民公開講座などのイベントを開催。高齢者・障がい者・児童らがともに集う活動を通して「みんなの思いを紡ぐ」共生社会へ踏み出す契機とする。

 奄美大島介護事業所協議会主催、奄美市の共催。介護事業所協では昨年5月から協議を重ね、開催準備を進めてきた。奄美共生プロジェクト実行委員の白浜幸高さんによると、認知症の人々と関わりながら、個人がさまざまなアクションをできる社会を目指す「RUN伴(ランとも)」の取り組み(地域住民と、認知症の人や家族、医療福祉関係者が一緒にタスキをつなぎ、日本全国を縦断するイベント)を参考に、「奄美なら認知症の高齢者だけでなく障がい者、子どもたち、大人といろんな人が参加できるイベントにしたい」と計画した。

 奄美の住民がどのような状態になっても「ふれあいの絆の中で、いきがいをもって、自分らしい尊厳が保持される社会の推進」を掲げているプロジェクト。9日のイベントでは三つのコースに分かれ、奄美市役所にゴールする街中ウォーキングリレー、障がい者就労支援事業所による共生マルシェ、福祉用具体験、外部から専門家を講師に迎えての市民公開講座と盛りだくさん。主催者側は多くの住民の参加を呼び掛けている。なお、雨天の場合は参加者の安全面を考慮して街中ウォーキングは中止し、県レクリエーション協会奄美支部の協力で「みんなで参加」できるニュースポーツを市役所内で行う。

 イベントに関する問い合わせは奄美共生プロジェクト実行委員・白浜さん電話090・7445・9820まで。

 プロジェクト内容は次の通り。

 【街中ウォーキングリレー】午前10時ごろ出発予定~同11時ごろ奄美市役所到着予定。Aコース=金久中スタート、Bコース=伊津部小スタート、Cコース=奄美小スタート。子ども、高齢者、障がい者で住み慣れた自分の街を、自分の歩ける距離でウォーキング(県看護協会奄美支部協力、奄美看護福祉専門学校学生もボランティア参加)
 【共生マルシェ】午前11時~午後1時半、市役所1階駐車スペースで。障がい者や高齢者のグループが、生産・制作している物の販売
 【共生プロジェクトセレモニー】午前11時15分~同45分、市役所1階駐車スペース。小宿小金管バンド、あまみエフエム協力
 【福祉用具体験】正午~午後1時、市役所3階フロア。小学生・中学生を対象に車いす体験
 【市民公開講座】午後1時半~同3時、市役所5階会議室。「ひとりぽっちをつくらない」と題し、大阪府豊中市社会福祉協議会・社会福祉士の勝部麗子氏が講師を務める