今年も大好評だった天城町「春の苗もの市」=21日、天城町農業センター
【徳之島】第4回天城町「春の苗もの市」(町農政課主催)が21日、同町農業センター(瀬滝)であった。同センターや地元農家らが町内で生産した夏栽培向けの野菜や草花、花木・果樹などの苗を安価で直販。家庭菜園用を含め、町内外の家族連れなど園芸ファンでにぎわった。
徳之島は、農業の島と言われながら野菜・草花の苗類の大半を島外産に依存しているのが現状。地場産の苗類の供給促進とその生産農家の育成。一般菜園における自給野菜栽培などを通じた農業への関心の喚起―などが目的。
Uターン帰農など新規参入者、家庭菜園で趣味の野菜づくりを楽しもうという人々にも毎年好評を得ている。
今春の野菜苗はピーマン、トマト、カボチャ、キュウリ、シシトウ、スイカ、ニガウリトウガンなど。草花はペチュニア、マリーゴールド、ナデシコ、ニチニチソウ、パンジーなど。タンカンなど果樹の幼苗やJAの農業資材コーナーも設けた。
開会セレモニーで森田弘光町長は「新鮮な自給野菜で健康をつくり、『農業塾』など農業センターにも足を運んで技術を学び地域にも還元を」ともアピール。町内外からの買い物客たちは、お目当ての苗の活力を確かめ、中には段ボール箱持参で大人買いをする姿も見られた。
同農業センターの瀬川裕美所長は、「町内の苗生産農家は約10人ていど。地元で苗を作る習慣が定着すればと思う。良い野菜・果物を作るため、『農業塾』にも足を運び、また4月から新たに開放する『市民農園』も利用して欲しい」とも。
2019年度「農業塾」は5月6日開講予定(無料、町外受講可)で、「市民農園」(有料)を含め、問い合わせは同町農業センター電話0997―85―2214。