近大相撲部から選手招き稽古

近大相撲部から選手招き稽古

2020年のかごしま国体に向け、強化選手らと近大相撲部の選手による合宿が瀬戸内町で行われた(23日午後6時ごろ)

国体強化選手、瀬戸内町で合宿
幅広層で励み汗

県相撲連盟大島支部は23・24日、瀬戸内町で2020年のかごしま国体に向けた強化選手(成年)の合宿を行った。大相撲力士を多数輩出する大学相撲の名門・近畿大学相撲部から選手3人を招き、幅広い選手層で稽古に励み汗を流した。

同支部の重村一人国体強化対策本部長によると、奄美大島で県の国体強化選手らが一堂に会し練習を行うのは初めて。今回は奄美勢4人、県2人、近大3人の計9人で2日間練習。初日の23日は古仁屋中学校で、24日は大湊緑地公園の相撲場で実施。関係者らが土俵の周りを取り囲み、アドバイスの声が飛ぶ中で、選手らは稽古にいそしんだ。

四股、すり足などの基本稽古から始まり、三番稽古で10~15番程度続けた。ぶつかり稽古なども行い汗を流した。

合宿に参加した同町の龍山和彦選手は「自分も近大出身だが、学生は良い体格で、技術的にも優れている。全国区で活躍する選手らと合同でできるのはいい機会だった」と振り返り、「社会人なので仕事を優先させつつ、より効率の良いトレーニングを模索したい」。同大2年の渡辺拓選手は「レベルの高い社会人と稽古できたのは良かった。自分はかごしま国体の年は4年生。選手として活躍できれば」と話した。

かごしま国体の和田信広成年監督は「地元の人間で集まって稽古することで、選手に自覚を持たせる良いきっかけになった」。重村国体強化対策本部長は「こういう場が国体にきっとつながってくる。県と連携しながら、継続して実施したい」とそれぞれ語った。