あいにくの雨の中、供用開始した「とおしめ公園」内
「とおしめ公園」完成を祝い、参加者代表5人がテープカット。竹田泰典町長(中央)、大江修造東京奄美会会長(左から2人目)ら
龍郷町が2016年度から3カ年計画で町生涯学習センターりゅうがく館向かい側の一帯に整備を進めてきた「とおしめ公園」のオープニングセレモニーが28日行われた。りゅうがく館講堂で式典が開かれ、町民が憩う場、親子で遊ぶ場、歴史を学ぶ場の完成を祝い、大勢の老若男女の利用を祈念した。引き続き雨の中、公園前でテープカットがあり供用開始した。総事業費は2億1500万円。
式典で竹田泰典町長は「『浦の橋立』の説明板も設置し、歴史を知る場にもなっている。子どもの遊具があり、健康器具を大人が利用できる。りゅうがく館をはじめ観光客への情報発信の役目もある。幅広い利用に期待している」と述べた。井一馬建設課長が事業経過報告した。
東京奄美会の大江修造会長、重山忠資相談役、東京龍郷会の大司恵男副会長ら来賓6氏を紹介した。
大江東京奄美会会長が祝辞を述べ、引き続き講演し、「浦の橋立」築堤、奄美大島各地で開墾事業を行った田畑佐文仁翁の功績などを説明した。
あいにくの雨の中、公園前に移動、参加者代表5人がテープカットして供用開始。園児代表で大勝保育所の猿渡くいなさんもテープカットに臨んだ。
公園整備は、都市再生整備事業を導入して計画。同地区内にあった道路を取り除き、一帯を公園化した。公園内にカラー舗装を施し、芝生を配置した。
りゅうがく館側の「群倉広場」には、これまで設置してあった高倉3棟(国の登録有形文化財)の近くに、珍しい8本柱の高倉1棟を移動させた。
「あそび広場」には①児童用複合遊具1基(滑り台など)②幼児用複合遊具1基(同)③ブランコ1基④健康器具4基―を整備。町の名所、旧跡、特産品などを紹介した総合案内板を整備した。
「とおしめ湿地」側には、観察デッキ、湿地に生育する植物案内板、東屋1棟など整備。湿地内にメヒルギ苗木植栽地を造成した。
公園内にトイレ1棟(3区分トイレ)を設置し、周辺に駐車場30台を配置した。