2年半ぶりの新しい作品に意欲を燃やす中孝介さんと、愛しい者を思うという意味を込められたアルバム
【東京】「地上でもっとも優しい声」が、スクリーンなどを通して各地へ響き渡る――。奄美出身の歌手・中孝介さんがこのほど、デビュー13周年を期にレーベル(レコード会社)を新たに再始動。その移籍第1弾作品の詳細が決定した。映画「多十郎殉愛記」の主題歌「Missing」がそれだ。中さんは、「移籍してからも自分らしく、大切に歌を届けていきたい」と、力強く抱負を語っている。
中さんが移籍したのは、「よしもとミュージックエンタテインメント」。「交流のある吉本所属の芸人さんも何人かいるので、先輩方とも交流を深めて仕事もご一緒させていただけたら」と語り、移籍できたことを心からうれしく思っている様子で説明した。
その移籍第1弾として歌うことになったのが、映画「多十郎殉愛記」の主題歌「Missing」。「木枯し紋次郎」「新・極道の妻たち」などで知られる、巨匠・中島貞夫監督がメガホンをとった注目作品だ。高良健吾、多部未華子らが出演、幕末の京都を舞台に、時代に翻弄=ほんろう=されながらも愛に生きた男の物語が描かれている。
その主題歌を含む全8曲のミニアルバム「愛者~Kanasha~」が堂々の完成となった。中さんは、「奄美大島の方言で”愛しい”を愛=かな=しゃと言う。愛しい者を思うという意味を込めた」。そうタイトルについて明かし、
「うれしい愛、さびしい愛、悲しい愛、色んな愛の詰まったアルバムに仕上がったと思う。聴いてくれる皆さんにとっての大切な方が思い浮かんでくれたらうれしい」と、笑顔で聴きどころを解説。待望のアルバムは、10日リリース。映画は12日からいよいよ公開される。