6日、運行を開始した大和村の路線バス
今里―県病院間、平日5往復
運賃は当面無料
大和村は6日、同村今里から奄美市名瀬の県病院を結ぶ路線バスの自主運行を開始した。運賃は、認可の関係で当面の間は徴収せず無料で運行。他の交通機関との接続や市内の主要施設を通る路線で、学校へ通う生徒や移動手段を持たない高齢者の通院などをサポートする。
バスは、平日5便、土日祝日3便の定時定路線で往復。村内、大和の園を含む各集落の12カ所を経由し、市内、根瀬部―県病院区間の計9カ所で停車する。
利用は原則、奄美市行便は市内での乗車ができず降車のみ。村行便は、村内で下車する利用者しか乗車できないなど注意が必要。
運行には、約2カ月を目途に村民パスポートなどで対応。国の認可が下り次第、無償から有償に切り替わる。
この日は、土日祝日のダイヤで、午前7時50分に始発の県病院を出発。村内の移動や市街地へのアクセスを目的に村民らが利用した。
名瀬で遊ぶために大棚集落から乗車したという高校生たちは「時間が限られるので、もう少し便数がほしい」と語り、70歳代女性は「買い物の停留所もあれば」などと話した。
村は今後、運行を通して利便性などを検証し、住民の意見を汲みあげながら、運営に生かす方針。同村企画観光課・森永学課長は「時間や便数の変更など当面はご不便をお掛けする。今後も村民の快適な移動手段の確保に向けて懸命に努めたい」と述べた。