おきのえらぶ島「浜下り&海開き」

親に抱っこされたり、手をつないだりしながら海に足をつける子ども達=知名町屋子母海岸=

子どもの健康祝う

 【沖永良部】おきのえらぶ島「浜下り&海開き」(おきのえらぶ島観光協会主催)が7日、知名町の屋子母海岸であった。島内から98組の親子が集まり、島の伝統行事「浜下り」を体験した。

 昨年まで実施していた海開きイベント「海のカーニバル」をリニューアル。開催日を旧暦の3月3日に合わせ、赤ちゃんの健やかな成長を願う「浜下り」を取り入れたほか、参加者が食べ物などを持参するピクニック形式で行われた。

 この日は、昨年誕生した子どもを持つ親を招待。晴天の下、手足を海水につけた赤ちゃんを前に、夢中でカメラのシャッターを切る親や祖父母の姿が見られた。

 生後7カ月の澪(みお)ちゃんを連れて参加した宮城安野さん(31)は「明るく、元気に育って欲しい」と笑顔を見せた。

 同協会の前登志朗会長は「海への感謝の気持ちも込めて『浜下り』を続け、島を出た人たちが、この日のために里帰りをしてくれるようなイベントにしていきたい」と話した。