芦花部で田植え体験

子どもや親子約60人が参加し、田植えを楽しんだ

親子ら60人、にぎやかに
あぶし会

 黒米作りサークル・あぶし会(城村典文会長)は7日、奄美市名瀬の芦花部集落にある水田で恒例の「田植え」を行った。参加した親子など約60人は、苗を手に取り裸足で田んぼに飛び込み、昔ながらの手作業でにぎやかに田植え体験を楽しんだ。

 同会は、米づくり体験を通して、稲作や田園風景の伝承、協働や共助の精神を学ぼうと、今年で16年目。晴れ間が広がる絶好の小春日和のなか、島内各地から大勢の子どもや家族連れが訪れた。

 田植えは、約20㌃の水田で、奄美従来の方法にならって手作業で実施。苗は、美容・健康面でも人気の恒例・黒米品種を用意した。

 冒頭、城村会長は「稲が元気に育つよう祈りながら、家族で米づくりを楽しんで」とあいさつ。唄を例に「おいしい米は、畦(あぶし)を枕にするくらい稲穂が垂れる」など、奄美の稲作解説も行った。

 田植えが始まると、ロープを目印に参加者たちは整列。足を取られながらも2~3本の苗を手に取り、一定の間隔で植えていった。

 作業の傍らでは、子どもたちが虫採り網を手に、泥まみれでゲンゴロウやイモリ探しも。昼食時には、温かい豚汁が振る舞われるなど、自然の中での一日を家族や友達と楽しんだ。

 家族5人で参加したという肥後屋志帆ちゃん(6)は「(田植えは)初めてでもできた。大きく育ってほしい」と喜んだ。