〝令和初日〟に婚姻届提出

〝令和初日〟に婚姻届提出

令和初日、臨時窓口で最初に婚姻届を提出した大石さん夫婦

 

臨時窓口で2番目に婚姻届を提出した竹山さん夫婦

 

婚姻届を提出、職員の説明を聞く大石さん(左)と竹山さんの両夫婦

 

奄美市の臨時窓口でカップルら
新たなスタートに期待膨らませる

 

 新元号「令和」を迎えた1日、臨時窓口を開設した奄美市役所には、婚姻届を提出するカップルが次々と訪れた。市役所2階には、「令和元年5月1日」と書かれたプレートが設置され、届出を済ませたカップルらが記念撮を楽しんだ。時代と人生の節目が重なったカップルらは、新時代の幕開けとともに切る新たなスタートに期待を膨らませた。

 同日は、元号が「平成」から「令和」に変わる節目と大安が重なったこともあり、日付が変わった午前0時から臨時窓口が開く午前8時30分までに5組が宿直窓口で婚姻届を提出。臨時窓口が開いた後も11組のカップルが訪れ、婚姻届を提出した。

 午前8時40分ごろ、臨時窓口で最初に婚姻届を提出した同市職員の大石章人さん(35)は「覚えやすい日を結婚記念日にしようと、昨年8月からこの日に婚姻届を出すことを決めていた。待ち遠しかったけど、この日を迎えることができてうれしい」と喜び、妻となった同市職員の茜さん(32)も「みんなに祝福してもらいうれしい。笑顔が絶えない家庭をつくっていきたい」と笑顔をみせた。6月に披露宴を行う予定の2人は「令和の時代も、平和でみんなが笑顔でいられる時代になってほしい」と話した。

 続いて、午前9時ごろに婚姻届を提出した国家公務員の竹山尚輝さん(31)と妻、ひかるさん(32)は、友人らの祝福を受けながら、プレートの前で記念撮影。尚輝さんは「新しい時代の始まりに夫婦として新たなスタートを切ることができてうれしい」と話し、ひかるさんも「二人で支えあいながら、令和の時代にふさわしい円満な家庭を築いていきたい」と喜んでいた。

 臨時窓口では、婚姻届のほか、離島航空割引カードの発行手続きに訪れる市民の姿もあった。同市石橋町の池田富美子さん(53)は、1日に臨時窓口が開くと知り、あえてこの日を選んで発行手続きに訪れたといい「改元記念のカードを作ることができてうれしい。午後から、令和初フライトで、鹿児島市の孫に会ってきます」と嬉しそうに話した。

 同市によると、婚姻届以外で令和初日に窓口を訪れたのは、出生届が2件、住民票などの各種証明書発行が55件、離島航空割引カードの更新および発行が40件だった。