宮古崎、「西郷どん効果」健在

大勢の行楽客が訪れ、リュウキュウチクが一面に広がる壮大な景色を楽しんだ(4日、大和村国直宮古崎)

大型連休終盤 各地行楽客でにぎわい
5、6日も晴れ模様の予報

 10日間にわたる大型連休も終盤を迎えた。雨続きだった前半と打って変わって、後半は晴天の日が続き、奄美群島内各地の景勝地は行楽客でにぎわいを見せている。「みどりの日」の4日、大和村国直の宮古崎では、昨年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の効果が健在なのか、多くの人が訪れ、一面に広がるリュウキュウチクの鮮やかな緑と、青い海が生み出す目にまばゆいコントラストを楽しんだ。

 天皇陛下の退位・即位に伴い、今年のゴールデンウィークは過去最長の10連休。開始日の4月27日は晴れ間が広がったところが多かったものの、同28日からはあいにくの天気が続いた。2日からは再び青空が広がり行楽日和が続いた。5、6日も晴れ模様の予報となっている。

 4日午前、宮古崎入り口付近の駐車場は満車状態。入り口から200㍍ほど離れた国直サンセットパークに駐車し歩く行楽客の姿も多く見られた。

 観光旅行で訪れた山口稚菜さん(24)と平原加奈さん(24)は「ガイドブックに載っているのを見てきた。本当にきれいで来てよかった」と口をそろえる。4月に奄美大島に赴任したばかりという中村陽子さん(45)は家族とともに行楽。「『西郷どん』で知って見に来た。歩く間に気持ちが高まり良いと思えた。期待を裏切らない風景」。平山拓斗さん(27)と安楽ゆかさん(28)は平山さんの実家への帰省にあわせ県本土から訪問。「父母の勧めで来たが、別世界のような光景に感動」と話した。

 宮古崎のある国直集落で観光客などを受け入れ体験交流事業に取り組むNPO法人TAMASUの中村修代表は「宮古崎には水道施設がないため、熱中症を防ぐためにも飲み物を持っていってほしい。また県道沿いの駐車場は狭いため、事故には注意を。宮古崎を訪れる際に国直集落にも立ち寄ってもらえれば」と語った。