大島高校吹奏楽部定演

大島高校吹奏楽部定演

OB・OGを交えた大編成で盛り上げた大島高校吹奏楽部定期演奏会

創部50年、OB・OG交え盛大に
「地域に応援される部活に」

 大島高校吹奏楽部(部員34人)の定期演奏会が5日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。創部50年・第20回定期演奏会と、節目が重なった今回は初めてOB・OGを交えた編成での演奏も披露。客席も巻き込んだパフォーマンスなどで訪れた観客を魅了した。

 部員らの歌声も交えた軽快なリズムの「チェリオ・マーチ」(ゴールドマン作曲)で幕開けしたステージは前半、全日本吹奏楽コンクールの課題曲など5曲を披露。休憩をはさんだ後、OB・OG約10人を交えて大島高校校歌などを普段より大きな編成で披露。同部コンサートの定番曲「フィンガー5コレクション」では迫力ある音色に観客からの手拍子も鳴り響いた。

 終盤は親しみやすいテレビ番組の主題曲や、映画楽曲を連続で披露。ステージを動きながら演奏したり、部員が客席に降りて手拍子を求めたりするなどバラエティーに富んだパフォーマンスで盛り上げた。

 アンコールでは観客にケミカルライトを配布し、暗闇の中で東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を奏でた。客席には色とりどりの光が浮かび上がり、音だけではなく幻想的な風景が繰り広げられた。

 会場ロビーでは「大高芸術祭」が開かれ、書道部、美術部の作品展示、茶道部による呈茶があった。また休憩中にはアンサンブル演奏をロビーで行うパフォーマンスも行った。

 終了後、3年生で同部長の阿久根純名さん(17)は「記念すべき年に部員、会場のみなさまと過ごすことができて良かった。偉大な先輩方との共演で吸収できたことも多かった」と振り返り、「今後も地域に応援される部活と、コンクールでの金賞を目指したい」と語った。