徳之島きび生産振興大会・製糖終了感謝デー

徳之島きび生産振興大会・製糖終了感謝デー

徳之島さとうきび生産振興大会(優秀農家表彰)=25日、徳之島町文化会館

来期は豊作年に
優秀農家など表彰

【徳之島】2019年度「徳之島さとうきび生産振興大会・製糖終了感謝デー」(同島さとうきび生産対策本部、南西糖業主催)が25日、徳之島町文化会館であった。台風被害で過去ワースト4の14万6㌧台に落ち込んだ18/19年期の実績を顧みながら、善戦した優秀農家などを表彰。「夏植できび面積拡大」「きび増産で経済の活性化」など大会スローガンを宣言して決意を新たにした。

同島の18/19年期生産量は14万6648㌧(前期比4万5347㌧減)、10㌃当たり平均単収も4・4㌧。買い入れ平均糖度も12・89度と約55%が基準糖度帯(13・1度―14・3度)に達せず品質も「過去ワースト2」に深刻化。昨年9月末の台風24号の直撃被害が深刻な影響を残した。

大会には3町の生産者や関係機関・団体など関係者約250人が参加。森田弘光・生産対策本部長(天城町長)は「台風被害の軽減には土づくり、適期植え付け、適期肥培管理で、強風に耐える強いきび作りが重要。来期は豊作を」と生産者たちを励ました。

関係者の祝辞に続き南西糖業㈱の田村順一代表取締役社長が同期製糖について報告。同島を直撃した台風24号(最大瞬間風速64㍍)被害の状況、作型を含め他島との比較分析結果も紹介。夏植え比率の引き上げと適期管理の徹底が台風に強いきび作りにつながること。新植面積が今年は1287㌶以上が予想されることも報告。気象災害分を除いても20万㌧以上が確保できれば2工場が存続できることを示し、期待を寄せた。

表彰や県農業開発総合センター徳之島支場側の「新たな株出管理作業体系の提案」などに関する講演に続き、大会スローガン5項目を宣言。第2部(製糖終了感謝デー)では余興や抽選会で楽しませた。

表彰は次の通り。(敬称略)

【本部長表彰】▽優秀農家 豊ヨネ子(徳之島町)、川上修(同)、松下一二三(同)、栄徳男(天城町)、資村浩一(同)、當和秀(同)、田中秀樹(伊仙町)、宮テル子(同)、直純教(徳之島町)

【南西糖業表彰】▽優良運転手=太村祥寛(亀徳之島町・徳合同運送)、上田浩伸(天城町・上田運送)、故・永田信治(伊仙町・伊仙総合運送)▽優良営農集団=徳之島元気倶楽部(徳之島町・内博行)、南部さとうきび生産組合(天城町・吉川一成代表)、喜念キビ生産組合(伊仙町・元田浩次)▽南西糖業特別賞 =清山勝男(徳之島町)