むし歯保有県平均上回る

むし歯保有県平均上回る

幼稚園などで親子の歯磨き指導を行いむし歯予防を呼び掛けている

1歳6か月児、3歳児
名瀬、徳之島保健所管内 17年度歯科保健の現状

 6月4日~10日の「歯と口の健康週間」を前に、県大島支庁保健福祉環境部は、名瀬、徳之島両保健所管内の2017年度歯科保健の現状を発表した。1歳6か月児、3歳児のむし歯有病者率は両保健所ともに県平均(1歳6か月児2・14%、3歳児19・54%)より高く、県内他地域に比べ、依然としてむし歯のある子どもが多い実態が浮き彫りとなった。

 名瀬保健所管内のむし歯有病者率は、1歳6か月児が3・69%(前年度比1・85ポイント増)で、県内14保健所中13位。3歳児は27・36%(同0・42ポイント減)で、同12位だった。徳之島保健所管内のむし歯有病者率は、1歳6か月児が3・44%(同0・4ポイント増)で、同11位。3歳児が28・07%(同2・47ポイント増)で、同13位だった。

 歯と歯茎の間に繁殖する細菌に感染して引き起こされる歯周病については、名瀬保健所管内の疾患検診受診率が10・06%(同0・44ポイント増)で、そのうち異常がなかった人は11・4%だった。徳之島保健所管内の同受診率は9・67%(同1・45ポイント増)で、そのうち異常がなかった人は58・4%だった。

 県大島支庁保健福祉環境部は、重点的な取り組み課題として、①妊娠期~3歳までのむし歯予防②学齢期でのフッ化物洗口の推進③成人期の歯周病検診率の向上④高齢期の口腔機能向上のトレーニング法の普及啓発―を掲げている。

 また、個人でできるむし歯予防対策として▽効果的な歯磨き▽規則正しい食生活▽フッ化物の応用による歯質の強化。歯周病予防対策として▽規則正しい食事▽偏食をなくす▽禁煙に努める▽ストレスを減らす▽デンタルフロス・歯間ブラシなどを使用した効果的な歯磨き▽定期的な歯科検診―を呼び掛けている。