徳之島空港運用1時間延長へ

徳之島空港運用1時間延長へ

運用時間の1時間延長が発表された徳之島空港

冬季ダイヤ以降 午前中の奄美大島便復活
知事会見で発表

 三反園訓知事の定例会見が30日県庁であり、徳之島空港の運用時間の延長が発表された。1時間延長するもので、これにより今年の冬季ダイヤ以降、地元の強い要望がある午前中の奄美大島への便運航が復活、日帰りができる状況になりそうだ。

 昨年7月、奄美大島~徳之島~沖永良部島~沖縄本島(那覇)を結ぶ日本エアコミューター(JAC)の「奄美群島アイランドホッピングルート」が開設されたが、これにより徳之島では同空港と奄美空港間の便の運航が変更となった。奄美大島への便は午前1便、午後1便運航から2便とも午後運航となり、徳之島から奄美大島への日帰りができない状況となっている。

 知事は「徳之島で開催した車座対話において改善を求める声が挙がったのを踏まえ地元から要望(昨年11月、知事に対し)があったことなどから、本県が国土交通省に対し要望を行ったところ、5月23日に同省から県に決定通知があった。今年の冬季ダイヤ以降、徳之島において午前中の奄美便が運航されることにより、奄美大島への日帰り出張や病院への通院ができるようになる」と説明。地元からは午後の便のみとなったことで「奄美空港に就航しているLCC便の乗り継ぎができない」「奄美大島に宿泊しなければならなくなったのに、名瀬にある宿泊施設の予約がなかなかとれず、とても不便」などの声が挙がっていた。

 徳之島空港の運用時間は午前8時半~午後6時半(10時間)で、この時間帯が午後7時半まで延長されることになる。6月定例県議会は10日開会だが、県は運用時間延長に必要な条例改正案を同議会に上程する。

 なお、地元では徳之島―奄美空港間の路線運航では、ジェット化に向けて同じJALグループのジェイエア(J―AIR)の機材投入を求めている。運用時間の延長は、それに向けた条件の一つのクリアと言えそうだ。