アビリンピック大島大会

2カ所の清掃技術を競った「ビルクリーニング」

障がい者就業に理解深めて
清掃や喫茶技術競う

 奄美地区の障がい者による技能競技大会「第3回アビリンピック大島大会」(同実行委員会主催)が1日、龍郷町の県立大島養護学校であった。競技は、清掃で部屋の美化を競う「ビルクリーニング」とスムーズな接客が求められる「喫茶サービス」の2種目。選手たちは日ごろの練習の成果を発揮しようと、緊張しつつも真剣な表情で競技に取り組んだ。

 大会は、障がい者の就業への理解を深めてもらおうと実施。大会には、同高等部生徒21人が出場した。

 競技は、午前と午後で実施。午前の「ビルクリーニング」では、カーペット床と弾性床の2カ所を清掃して得点を競い、審査は、県ビルメンテナンス協会が基準に則り務めた。

 競技が始まると選手たちは、清掃しやすいようにいすを机に上げて室内のごみを素早く処理。モップや掃除機を手に、器用に手首を動かしながら効率のよい作業を心掛けた。

 審査基準には、静かさなども含まれ、机の下では細心の注意を払って慎重に作業。「終わりました」の声が上がると、タイムが読み上げられた。

 3年・福山祐司さんは「カーペットが得意で、練習の成果をしっかり出せた」と笑顔。同会・向井扶美理事長は「基本が身についており、よく練習している。来年からは企業なども招待して、広く誠実な技術をアピールしたい」と話した。

 午後には「喫茶サービス」競技も実施。成績優秀者には、表彰が行われた。