徳之島初の移動スーパー

徳之島初の移動スーパー

高齢者見守りや買い物弱者解消などを目的とした移動スーパーによる高齢者見守り協定調印式が行われた(3日、徳之島町会議室)

徳之島町 高齢者見守り協定に調印

 【徳之島】徳之島町は3日、同町亀津の役場内で移動スーパー「とくし丸」による高齢者等の見守り協定調印式を行った。㈱義村商店(義村浩代表取締役社長)=ダイマルグループ=の移動スーパー1号車が町内3コースを移動販売しながら、高齢者等の見守り活動を実施する。徳之島初となる移動スーパーで、奄美全体では3台目。同町は協定を交わして、今後も見守り活動を広げていくという。

 同協定は、高齢者などが地域で安全安心に過ごせるように、町と同社が連携し見守り活動を行い地域福祉の向上を図る目的。同社は移動販売車を必要とする高齢者や買い物弱者などがどれくらいかを調べる市場調査を、町内全集落を対象に約2千戸を回ったという。

 移動販売を希望する手々から亀津中区までの一人暮らし住民など120世帯を、3コースに分け週2回移動販売し見守り活動を実施する。移動スーパーは狭い路地に入りやすいように軽トラックタイプの販売車で、午前10時にダイマルから商品を積んで出発し、各集落を回り夕方5時ごろに戻るスケジュールで活動する予定。

 奄美の移動スーパーで民間企業と高齢者見守り協定を結ぶのは、奄美市と宇検村に続いて同町が3番目。同町の移動スーパー1号車の活動は今月27日から開始される。

 高岡秀規町長は、「義村商店と高齢者等の見守り活動協定が交わせて、深く感謝したい。町内でも介護難民や在宅介護などの問題がある。今後も医療機関含めて、高齢者等の見守り活動を広めたい」と語った。

 義村社長は「協定を持つことで行政とタイアップを図る。これからも地域貢献企業を目指し取り組んでいく」と話した。