鎌田氏、無投票2選

無投票当選が確定し、支持者らとともに万歳三唱をした鎌田氏

瀬戸内町長選 「住み続けたい町に」
町制施行以来初

 任期満了に伴う瀬戸内町長選挙は4日、告示された。現職の鎌田愛人氏(55)以外に立候補の届け出はなく、鎌田氏の無投票での2期目当選が決まった。町長選の無投票当選は町制施行以来初。鎌田氏は「無投票当選がゆえの責任の重さを感じ、身の引き締まる思い。この町に住み続けたいと思ってもらえるように、マニフェストや策定中の長期振興計画を着実に実行し、人口増につなげたい」と2期目に向けての抱負を語った。

 鎌田氏は立候補の届け出を済ませた後、午前9時から古仁屋の選挙事務所前で出陣式を実施。支持者らを前に第一声を上げ、「より強固な“チームせとうち”のため、役場職員の資質向上、情報発信、強固な財政作りに取り組む」と政策を訴えた。

 出陣式には町議会議員6人のほか、県議会議員、伊集院幼大和村長、元山公知宇検村長なども出席。福山拓生後援会長は「2期目は鎌田カラーを全開に」などと、今後4年に期待を込めた応援の言葉をかけた。その後、乾杯で勝利を祈願。ガンバロー三唱で士気を高め、選挙カーで町内に繰り出し、支持を呼び掛けた。

 遊説は同事務所から西方地区、山郷=やまぐん=地区、東方地区を巡回。加計呂麻島、請島、与路島には渡らなかった。

 午後5時前には同町役場前で街頭演説を実施。鎌田氏がマイクを握っている途中で受け付け終了時刻を過ぎ、他に立候補者がいないことが知らされた。支持者らとともにその場で万歳三唱し、当選を喜んだ。

 無投票での当選という結果に対し、鎌田氏は、「町政に課題や批判があることは事実で、多くの町民の信任を得たということではないと自覚している。結果を真摯に受け止め、謙虚に町民の声を聞き、町民とともに町の振興発展を期して頑張っていきたい」と語った。

 当選証書付与式は10日午後3時から同町役場4階委員会室で行われる。